『イラク選挙、30日幕開け』--日本には在外投票所はなし

イラク国民議会選挙の在外居住者投票が28日、イラク周辺国や欧州でも始まった。投票期間は30日までの三日間。推定120万人の在外イラク有権者のうち世界14カ国で事前登録したのは28万人。イスラムシーア派クルド系が多数派を占めると見られているイランが6万人を占めている。
隣国ヨルダンではアンマン市内八箇所の投票所で午前7時から投票が始まった。南部ナシリヤ出身の元大学教授、ムスリム・タアンさん(50)は「イラクの歴史的な転換点だ」と興奮気味。サマワ出身のエンジニアは「投票に圧力がないのは信じられない。仕事が見つかり、サマワに戻れる日がくることを願っている」と述べた。
英国のロンドンでも投票開始直後に200人が詰め掛け、「投票することで、我々がイラクをつくるというメッセージをテロリストに示したい」「警備は完璧で、投票できてうれしい」と語った。

    • 最後に--

テレビで眺めていて思ったのは、「選挙に来れたことを心から喜び、また、選挙に来た人達を心から祝福している人」が見受けられたことでした。日本ではありえない話ですが、なんかあのほのぼのとした空気はいいなぁと心底思いましたね。あれだけほのぼのしてれば、日本人も「選挙会場で癒される」なんてことで投票率が上がったりしたらいいのにね。
ところで、選挙にまつわる背後関係が全く異なるため、あまり比較対象にはなりにくいのですが、日本でそんなほのぼの感出しても逆に怪しまれるだけかなという気がちょいとしました。中には、『仕組まれている感じがして、妙に安心ができない』として変に勘ぐる人もおられるかもしれない、『低迷する投票率に対する国家的陰謀である』などと喧伝し始める左翼も出るかもしれない(笑)
選挙は所詮政治家のパフォーマンスの過ぎないという意識が根深くある気がします。『国民は選挙に無理繰り行かされているのだ』という感じですね。『切迫したものが政治に感じられない』から、『どうせ選挙に行ったって選ばれた政治家は国会で寝てるだけだ』から、『わたし一人の票で政治は何も変わらない』から、『今の政治には何も期待もしていないし、期待するつもりもない』からといった感想を誰しも一度は日本の政治に抱かれたのではないかと。
だから、今こそ政治に『癒し』を取り入れることで、期待ではなく癒しを求めて選挙にくる人を増やすことが必要ではないかと思ったのであります(失礼!)