アッバス氏、中東和平ロードマップ実現への道は遠く

アッバス氏がPLO議長になってより、パレスチナ武装勢力(反政府組織)の勢いが激しくなってきている。そして、何より頭が痛いのはアッバス氏には武装勢力(反政府組織)の勢いを妨げるだけの力を持ち合わせていないとされる点である。
アッバス議長は就任演説で「和平実現のため、イスラエルに手を差し伸べる。悪循環を断ち切るため、イスラエルとの相互停戦の道を模索する」と述べていたのだが、それを快く思わない自国(パレスチナ)の武装勢力が邪魔をしているわけなのだ。
実際、イスラエルシャロン首相はパレスチナ側(PLO暫定自治区)武装勢力の露骨な攻撃にはかなり眉をひそめ、「現段階では話し合いをする状況ではない。パレスチナはまず自国内の問題を解決すべき」旨の発言をしている。また、元の木阿弥なのか。

中東和平への道 (世界史リブレット)

中東和平への道 (世界史リブレット)