和平実現は困難?--アッバス氏議長就任
9日のパレスチナ自治政府議長選挙で得票率62%の圧勝し、PLO議長の座を得た。穏健派として知られるモハムード・アッバス氏の登場により、中東情勢もちーとは変わるかと思っていたのだが、そーもいかないらしい。
選挙では大勝したものの、パレスチナ自治政府市民の反応は冷ややかだ。「(ある難民キャンプでは)当初の投票締め切りの午後七時までに登録済み選挙人の一割しか投票しなかった。監視の国際非政府組織(NGO)は関心の薄さに驚いていた」(十日付のイスラエル・ハアレツ紙)という。
良い意味でも悪い意味でも前PLO議長のカリスマ性の強さを思い知らされる。イスラエルとの交渉再開が期待されるロードマップ問題についても、シャロン首相の昨年12月の演説の中にあった「難民帰還権の否定、エルサレムの分割反対」をどう覆すかが問題となってくる。
そもそもの中東和平ロードマップ自体がアメリカ主導のものであるだけに、反発も大きいようだ。マルワン・バルグーティーが出馬していれば彼が代表になっただろうとも言われているが、テロリズムの首謀者みたいな男に国を任せても、元の木阿弥に帰すだけだろうと思う。アッバス氏にはアメリカからは自立した中東和平に取り組んで頂くことを期待したいと思う。
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- 最後に--
10日アッバス氏はカーター元米大統領と会談されたとのことだが、今年(2005年)で80歳になられるはずだが、お元気ですねぇ。でも、くれぐれも中東和平の邪魔だけはしないでくださいね。
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